久し振りに奈良市生涯学習センターの古典文学講座(毎月1回×5回)を受講しました。
テーマは「源氏物語」、講師は同志社女子大の吉海直人名誉教授です。
のっけから「「光る君」は嘘ばかり。NHKは史実に反しなかったらなんでもやる!「まひろ」という名は存在しない・・・」と。わかっていたけどそこまで言うか(笑)。
本題。「第1回、桐壷巻を読むー物語の始まりー」
【1】桐壷更衣への御おぼえまばゆし
「いづれの御時にか・・・」の「いづれ」は、この時代の書物には使われない始まり。誰の天皇の時かは読者に考えさせるという書き方。
次は「女御、更衣あまた・・・」では皇后(中宮)が記されていないので不在。そこで女御・更衣の激しい争いの最中だという。
紫式部の文章には常に読者に考えさせることが仕掛けられているそうだ。
また「ときめき給うありけり」の「ありけり」は桐壷が更衣なので敬語になっていない。
この辺までで1時間20分くらい経過。
なかなかに面白しろく、源氏物語初心者の私には感化されること間違いなしの講座でした(笑)。