2022年10月28日(金) 古典文学講座第2講。

 古典文学講座、第2講「三山~藤原京」を受講しました。
大和三山とは藤原京を中心として、東に香具山、北に耳成山、西に畝傍山と三角形に配置された山で都を守るという意味でも古代から重視された山です。
その三山をテーマにした万葉集や古事記について学びました。
面白かったのは香具山が畝傍を耳成と争ったという万葉集にある中大兄皇子の歌です。

「香具山は 畝傍雄雄しと 耳梨と 相争ひき 神代より かくにあるらし 古へも 然にあれこそ うつせみも 妻を 争ふらしき」。「

雄雄し」との解釈が分かれるので断定はできないのですが、講師は額田王は大海人皇子(天武)に嫁いだ後、中大兄皇子(天智)に嫁いだという事実から、額田王が大海人皇子の香具山=中大兄皇子、畝傍=額田王、耳成=大海人皇子ではないかと。この歌は現在も三角関係だという説と座興の歌だという説が戦わされているとか。大和三山に責任はないのですが(笑)。

 

中川明日佳講師。

解釈が難しい部分。

藤原京から見た香具山。天皇がこの山から国見をするなど格付けは最も高かった。わかくさ歩こう会での写真。

ホテイアオイの群生越しの畝傍山。神武天皇が政治を行った場所ということで二番目の格付けとか。わかくさ歩こう会での写真。

桜と菜の花越しの耳成山。格付けは低いが存在感はあります。さるく会での写真。

 

 

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